広島ドラ1小園の転機に 母こず江さんが語る報徳“朝練回避”
こず江さんが続ける。
「朝から動いていたら体重はなかなか増えません。『誰に何を言われようが、結果を出せば言われなくなるから。朝練は朝ごはんや』と言って聞かせ、毎朝300グラムのご飯が入る大きな茶碗で2杯をノルマにしました。体が重くなって足が遅くなっては意味がない。増量しても持ち味のスピードを殺さないよう揚げ物を控えたり、細心の注意を払いました。報徳の1年先輩でエースだった西垣さん(早大1年)の家が兼業農家をされていて、お米を送ってくださるので大変助かりました」
2年時に参加したU18高校日本代表でチームメートだった清宮(日本ハム)を見て、パワーアップのための食事やトレーニングの重要性を感じていた。もともと、食は太くなかったが、2年秋から3年春までの母との「朝の食トレ」が奏功し、73キロから80キロの増量に成功した。一冬を越えて打球は力強さを増し、欲しかった「体力」を手にした今夏は甲子園8強。中日1位の大阪桐蔭・根尾に並ぶ4球団が1位指名で競合するトップ選手に駆け上がった。
FAで丸が抜ける広島の次世代のスター候補である。