15年に箱根5区走る 神野大地に聞く“3代目山の神”誕生秘話

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 ――2位でたすきを受け取った時はトップの駒大と46秒差。10キロすぎに抜き去り、1時間16分15秒という驚異的なタイムで2位明大に約5分の大差をつけました。

「2区は力のある外国人選手がよく走りますが、日本人と1分も差がつくことはない。でも、5区なら下位の選手と3~4分離れることはざらにある。今回も、どこかの大学に山の神がひとりいれば、そこが優勝すると思います」

 ――他に5区の思い出はありますか。

「道が狭い上に反対車線には車も通る。左側の沿道には三重、四重の人がいる。すごい応援です。ハッキリした声は聞き取れず、『ワーッ』という大きな声というか音だけが耳に入る。耳の奥がキーンとなってしばらく消えない選手もいます。ただし、原監督のマイクの声だけは聞き慣れているせいか、スーッと入ってきました。宮ノ下のところでは、通過する選手の名前を大きな声で叫び応援してくれる。ラスト1キロ地点を過ぎると各大学の応援団の太鼓が鳴り響き、チアリーダーたちも揃っていて、ゴールまで残り数百メートルのあの直線を走っている時は気持ちよかったですね」

(取材・文=塙雄一/日刊ゲンダイ)

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