首位要因は丸だけ?当事者に聞いた原巨人と由伸時代の違い

公開日: 更新日:

 一方でチーム好調の要因は、やはり「カネ」だという声もある。丸以外にFAで炭谷を獲得。ビヤヌエバ、クック、中島、岩隈を補強した。総額40億を超える空前の大補強で、清原、ヒルマンらを獲得した1996年の長嶋監督時代や小笠原、門倉らを獲得した2006年、村田、杉内らを獲得した11年を超え、過去最大級の補強費をつぎ込んでいる。3度目の原監督は編成面も掌握する「全権」。補強費を思いのままに使える立場にある。

「気の毒なのは由伸前監督です。就任1年目なんて、キューバリーグの打点王ガルシアら10人も外国人がいたのに、4枠を使い切れない時期があった。助っ人やフロントの仕事ぶりに悩まされたと思ったら、堤GMから鹿取GMに交代すると、今度は軋轢に苦しんだ。頼んでもいない外国人選手を押し付けられたり、取って欲しいとお願いしても動いてくれなかったり。今回、原監督がGM職を置いていないのは、自身が兼務しながら、やりたいようにやるためです」(球界関係者)

 もちろん、丸の存在は大きい。2年連続MVPの実績を引っ提げ、2番を務める。打率.301でリーグトップに2本差の6本塁打。1番坂本と並ぶ打線の中核を担っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド