世界切符は持ち越し…レスリング伊調馨を悩ます超過密日程
「ベテランの伊調にとって、3週間という時間は、短すぎるでしょう。ただでさえ、(4月の)アジア選手権前に足首を痛め、思ったようなトレーニングができていない状態だった。ケガの治りも遅く、回復に時間がかかるようになっています。今回は世界選手権の切符、そして東京五輪を見据えていることもあって、練習から追い込みたいという思いが強い一方で、体がついていかず、気持ちの部分をうまくコントロールできなかった。今回の敗因はどちらかというと、技術面というよりも精神面ではないか」(レスリング関係者)
決勝での試合について、「私が代表争いでアドバンテージがあった分、気持ちで負けたかもしれない。気持ちと“あと一歩”が出なかった。あと一歩が出れば攻撃もできたが、その勇気がなかった」とも振り返っていた伊調。世界選手権のメダル獲得選手が東京五輪日本代表に内定する。つまり、世界選手権に出場できなければ東京五輪出場は極めて厳しくなる。
これまで何度も逆境に打ち勝ってきたレジェンドも、さすがに崖っぷちか。