世界切符は持ち越し…レスリング伊調馨を悩ます超過密日程

公開日: 更新日:

「ベテランの伊調にとって、3週間という時間は、短すぎるでしょう。ただでさえ、(4月の)アジア選手権前に足首を痛め、思ったようなトレーニングができていない状態だった。ケガの治りも遅く、回復に時間がかかるようになっています。今回は世界選手権の切符、そして東京五輪を見据えていることもあって、練習から追い込みたいという思いが強い一方で、体がついていかず、気持ちの部分をうまくコントロールできなかった。今回の敗因はどちらかというと、技術面というよりも精神面ではないか」(レスリング関係者)

 決勝での試合について、「私が代表争いでアドバンテージがあった分、気持ちで負けたかもしれない。気持ちと“あと一歩”が出なかった。あと一歩が出れば攻撃もできたが、その勇気がなかった」とも振り返っていた伊調。世界選手権のメダル獲得選手が東京五輪日本代表に内定する。つまり、世界選手権に出場できなければ東京五輪出場は極めて厳しくなる。

 これまで何度も逆境に打ち勝ってきたレジェンドも、さすがに崖っぷちか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド