クビ寸前が投手3冠 G山口“起死回生”で球宴以上のご褒美も
巨人の山口俊(31)と菅野智之(29)が1日、監督推薦での球宴出場が決まった。
山口は横浜(現DeNA)時代の2011年以来、8年ぶり3度目の出場(16年は故障で出場辞退)となる。「自分が小さい頃から見ていた憧れの舞台でもある。光栄なことなので、はつらつとプレーできるように。真っすぐが自分の魅力。普段できない力と力の勝負ができればいい」とコメントした。
今季は開幕からただ一人、先発ローテを守り、14試合に登板。1日現在、8勝(2敗)、防御率1.99、勝率.800で投手部門3冠と抜群の安定感を誇る。交流戦でも2勝0敗、防御率1.29の好成績でチームの首位浮上に貢献した。不振と故障でいまひとつ波に乗り切れない菅野に代わり、今やエース格の働きを見せている。
2年前を考えれば、信じられないリカバリーぶりだ。FAで17年シーズンから加入。が、いきなり1年目の7月に暴行事件を起こし、1億円ともいわれる罰金や謹慎処分を食らってシーズンを棒に振った。球団からは自主退団まで勧められたという。そんな「クビ」寸前の状況から、結果を出している今では、球団幹部ウケは上々だという。まさに人生大逆転である。