後半戦初登板で3人炎上 セのエースをつまづかせた“真犯人”
ただの偶然だろうか。
後半戦に入り、セ・リーグのエースたちがつまずいている。DeNAの今永は18日の登板で5回5失点。19日には中日の柳が初回に3失点と崩れ、同じ日に広島の大瀬良も4回5失点と炎上した。
今永は開幕序盤から好調で、前半戦で8勝(5敗)。柳はリーグ2位の9勝(3敗)を挙げ、球宴前まで5連勝と絶好調だった。大瀬良はここまで6勝(6敗)。6月から4連敗中と苦戦しているが、前半戦の防御率は2点台だった。
揃って後半戦初登板で打ち込まれた大黒柱たちには、共通点がある。球宴第1戦、セのベンチで阪神のジョンソンから熱心にパワーカーブを学んでいたのがこの3人だった。握りや腕の振りを身ぶり手ぶりで何度も見せてもらい、3人はウンウンとうなずきながら握りをマネしていた。
後日、「右手を膝につけるようなイメージで投げていると聞いた」と振り返っていた今永は、昨季からパワーカーブ習得に挑戦。昨21日、今永に聞くと、こう言った。
「実は、18日に投げたカーブも、投げ方まではマネしていないですが、握りはそこで教わったものを参考にしました。僕はカーブで三振が取れるタイプじゃないし、ジョンソン選手のように球速も出ない。だから、普段は多くてもカーブは1試合5球程度なんですが、このときは少し多めに投げた。教わってからブルペンで試して、真っすぐに近いスライダーのような感じでフォームも変わらずに投げられたなという感触はありました」