原巨人「実力至上主義」でも“低空飛行”中島起用の特別扱い

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 実力至上主義――巨人原監督の口癖だ。

 4年ぶりに復帰して迎えた今春のキャンプイン前日のミーティングでも第一声は、「実力至上主義、勝利至上主義。目標は日本一」だった。

「それなのに、あの人だけは特別扱い、と選手は口にこそしないものの、明らかに不満に思っているのが、中島の扱いでしょう。実力至上主義と言うなら、とっくに二軍落ちしていなければいけない成績ですから」

 とは、さる巨人OB。

 オリックスを自由契約になりながら、原監督が1億5000万円もの年俸を積んで、「私と相性がいい。非常に魅力的」と熱烈なラブコールを送った末に獲得した中島宏之(36)のことである。昨年11月の入団会見で早々に開幕一軍を確約したのも「実力至上主義」に反するものだったが、その後の特別扱いはさらに目に余るのは確かだ。

 開幕からの11打席連続無安打に始まり、5月末の時点で41打数7安打の打率.171、2打点。本塁打はゼロだった。さすがに、「下でちょっとつかんできてくれ」と原監督に二軍落ちを通告されたものの、その二軍でも打率.200だったにもかかわらず、3週間弱で一軍に再昇格。首をかしげるナインも少なくなかったろう。

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