パターで苦戦し畑岡奈紗に完敗…渋野日向子に足りないもの
【日本女子オープン】最終日
首位タイ発進の畑岡奈紗(20)が通算18アンダーまでスコアを伸ばし、アマ時代から4年連続出場となる今大会で2年ぶりの3勝目を挙げた。今季は米ツアー1勝、国内は9月の日本女子プロに続き、日本タイトル連覇となった。
会場には渋野日向子(20)人気から、4日間4万6165人(史上2位)もの観客が押し寄せたが、その渋野は6打差6位発進の最終日は1バーディー、1ボギーのパープレーで7位に終わった。
「情けないゴルフだった。今週はパターで苦戦してしまった。ちょっと悔しい」(渋野)
メジャー優勝で時の人になったが、日本女子プロ、日本女子オープンの2戦は畑岡に完敗だ。
渋野の「パッティングで流れをつかむことができなかった」というコメントについて、田原紘プロがこう解説する。
「番手間の距離の打ち方に畑岡との差が出ていた。畑岡は左ひじを柔らかく使い、スイングをコンパクトにして距離を3~5ヤード刻みでコントロールできた。一方、渋野は腕を絞ってハンドダウンで構えている分、真っすぐ飛ばすことには長けているが、中間距離はクラブを替えて、すべてフルショットで打っていた。だから渋野はピン近くに乗せていっても、実は難しいラインが残っていた。グリーンに大きな傾斜があって、難しいカップ位置の大会で、ピンを攻めるショットに差が出た。渋野がパターで流れをつくれなかった原因といえるでしょう」