日本が南ア“超強力スクラム”に仕掛ける「ミリ単位の攻防」
日本が20日の準々決勝(東京スタジアム)で激突する南アフリカが17日、都内で先発メンバーを発表した。
FW第1列に世界最高といわれるテンダイ・ムタワリラ(34)、フランス・マルヘルベ(28)の両プロップ(PR)がスタメンに名を連ねるなど強力布陣で3大会ぶり3度目の頂点を狙う。
今大会、日本のFW陣はアイルランド、サモア、スコットランドとスクラムで互角以上に渡り合ってきた。
アイルランド戦、スコットランド戦では、相手ボールのスクラムでコラプシング(故意に密集を崩すこと)のペナルティーを誘うなど、プレッシャーをかけ続けて試合の主導権を握った。
この日、会見した日本の左PR・稲垣啓太(29)は南アの強力スクラムへの対策について、「詳細は言えない」としながらも「FW一人一人が足を何センチ上げるとか、前に出すとか、ディテールが大事になる。数センチ下がっていたら、スクラムでは勝てない」と話した。
日本のスクラムは、前ヘッドコーチ(HC)のエディー・ジョーンズ氏(現イングランド代表HC)が、フランス人のマルク・ダルマゾFWコーチを招聘して本格的な強化に着手。ダルマゾ氏は、足の位置は数センチどころか数ミリ単位でこだわっていたという。