「死ね」暴言の笠りつ子に厳重注意のみ…遅すぎた大甘処分

公開日: 更新日:

 納得している者は皆無だろう。

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は12日、大会関係者に「暴言」を吐いた笠りつ子(32)に対し、厳重注意を行ったと発表した。

 先月の「NOBUTAグループ マスターズGCレディース」(10月24~27日)は、「風呂場のタオルがなくなって困る」という主催者側と協会が話し合い、大会期間中はタオルを置かないことを事前に決めていた。ところが、協会のプロへの伝達が徹底されておらず、笠は風呂場にタオルがないことに腹を立てた。対応したコース関係者に難癖をつけはじめ、「頭が固い。死ね」と暴言を浴びせた。

■厳重注意と新人セミナー受講だけ

 この問題が大会中に公になると、協会の小林浩美会長は「不適切な発言があった。大きな問題だと思っている」と述べ、第三者委員会を立ち上げて調査を開始した。

 しかし、協会が“事件”解明に手間取り、その間に一部スポーツ紙で実名が明らかになった。そこで笠は先月31日に自筆の謝罪文を発表し、ツアー出場を自粛しているが協会の処分発表まで“事件”発生から約3週間も経っている。その内容も厳重注意と、新人セミナー3日間の受講を義務づけられただけだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ