栄氏復帰も選手に不信感…女子レスに“伊調馨コーチ待望論”
来年の東京五輪でメダル量産を期待される女子レスリングが相変わらず騒がしい。
至学館大のコーチだった志土地翔大氏(32)が教え子で世界女王(2016、18年)の向田真優(22)と恋愛関係になり、同職を解任された。志土地氏は、向田以外にも多くの有力選手を育てた手腕を評価されていた。その志土地氏の退任が一部週刊誌で明らかになったのと同時に、五輪4連覇の伊調馨(35)へのパワハラで、同大学監督を解任された栄和人氏(59)の復帰が発表された。
栄氏は監督復帰にあたり、辞任に追い込まれた日本協会強化委員への復帰をもくろんでいるようだが、協会内では反対意見が根強い。
至学館大の教え子にしても、栄氏を慕っているのは、リオ五輪48キロ級(現50キロ級)金メダルの登坂絵莉(26)くらい。代表選手の多くが栄氏の指導を望んでいないという。
指導者がコロコロと代わり、東京五輪に向けて不安は尽きない。今後の代表強化にも影響しかねないだけに、選手の間からは経験豊富なあの女王の指導を望む声が上がっている。他でもない、吉田沙保里(37)とともに女子レスリングで一時代を築いた伊調だ。