著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

19年のプロ生活に終止符…闘莉王の最も思い出深い出来事は

公開日: 更新日:

「今はホントにキレイなサッカーばっかり。そういうことを求められる中でも泥臭く、多少技術がなくても一生懸命にやる気持ちを選手たちにはなくしてほしくない」

 19年のプロ生活を過ごし、2010年南アフリカW杯16強戦士の1人であるDF田中マルクス闘莉王(38歳・京都)が1日、現役引退会見に臨んだ。GK楢崎正剛(名古屋スペシャルフェロー)、DF中澤佑二(解説者)の両盟友に見送られる中、彼は厳しい口調で後輩たちへのメッセージを残した。

 日系ブラジル三世の闘莉王が初来日したのは98年。千葉・渋谷幕張高にサッカー留学し、才能を認められて01年に広島入りした。そして水戸時代の03年に日本国籍を取得。当時は「君が代の歌が難しい」と苦笑いしていたが、すぐさま04年アテネ五輪代表の主力に君臨。本大会出場に貢献した。

 同年に移籍した浦和では06年Jリーグ制覇、2007年ACL優勝のけん引役に。09年に赴いた名古屋でも「優勝請負人」として10年のJ初制覇の原動力となった。

 この年に出場した南アW杯では中澤氏と代表史上最強CBコンビを結成。「8強に一番近づいたのは10年のチーム」と本人も堂々と胸を張った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド