横綱白鵬の“軽薄独り相撲”「首里城」土俵入り消滅の内幕

公開日: 更新日:

 本場所や巡業以外でも横綱土俵入りは行われているが、それは神社仏閣への奉納や、地鎮祭などで行われる。横綱の四股には邪気を払う効果があると言われており、神事としての儀式なのだ。

 首里城は10月31日未明、火災により正殿など7棟が全焼した。いまだ再建のメドは立っておらず、無残な焼け跡もほぼそのまま。ガレキがうずたかく積まれており、地鎮祭どころではない。横綱土俵入りをする状況でないのは確かだ。

 沖縄巡業の勧進元は、現地の大相撲沖縄場所実行委員会。その関係者が言う。

「最初に土俵入りをやりたいと言い出したのは実行委員会です。それに白鵬が乗っかった形になった。ただ、そのタイミングではないのは、実行委員会も重々承知。そもそも、横綱土俵入りは神社や国家関連の行事で行うものであって、誰でも彼でも軽々しくできるものではない。九州場所中には委員会の人間が福岡に出向き、協会幹部に『横綱土俵入りをやりたいけど、我々の名前は出したくない』と、伝えている。つまり、巡業は主催したいけど、土俵入りまでやったら各所から批判されかねない。そこで協会主導という形に持っていきたかったようです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド