ヤクルト高津監督に聞く 奥川育成プランと4番村上の期待度
二軍監督、一軍コーチを計6年間務め、今季から就任した高津臣吾監督。前年最下位からの巻き返しを図る新指揮官は、昨秋ドラフトで巨人、阪神との3球団競合の末に、奥川恭伸(星稜)の当たりくじを引いた。黄金ルーキーの育成プランをどう考えているのか。さらに、二軍監督時に入団し、昨季36本塁打で新人王になった3年目の村上宗隆(20)への期待度は。キャンプ地で話を聞いた。
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――前年最下位からの巻き返しのためには、12球団ワーストだった昨年のチーム防御率(4・78)の改善が必要不可欠ですね?
「そこを立て直せないと上に行けないと思っている。今いるメンバーでやっていくしかないので、底上げというか、レベルアップというか、それが一にも二にも大事になりますね」
――開幕投手は?
「何人かには絞ってはいますけど、実戦を見つつ決めていこうかなと思っています」
――即戦力として期待していた奥川が肘の炎症によって二軍スタートになった。
「奥川に関しては慌てることなく、じっくりとやっていきたい。ファームでいろんな経験をして、しかるべきタイミングが来たときに、こっち(一軍)に呼べたらいいなと」
―――高校時代に甲子園、U18で好投した逸材。すぐに使いたかったですか?
「まあ、即戦力で取りましたからね。昨年のドラフトで投手を強くしないといけないと思ったときに、一番それができる選手と思ったから指名したわけで、今はファームにいますけど、肘が治ってしっかり自分の投球ができたら、十分に一軍の戦力としてやってくれるとは思ってます」