まだ自宅待機中…有事こそ「普段からの人脈」がモノをいう

公開日: 更新日:

 プロ野球の開幕は6月19日に決まったし、高校球児も本格的に動きだしている。けれども、スカウトは依然、“自粛”したままだ(6月1日から視察可能と日本学生野球協会が発表)。

「チームは実戦練習に入ってるが、スカウトはまだ自宅待機だ。自分が担当した若手の練習を見たい? それもダメだ」

 つい最近、部長からこんな電話があった。

 今年に入ってからは高校野球も大学野球も社会人野球も、大会という大会は軒並み中止。大学生や社会人は昨年までにチェックした“貯金”があるからまだいいが、多くの高校生の実力は把握できていない。せめて甲子園に代わる各地区独自の代替開催くらいは見せてもらいたい、無観客でもオレたちは仕事なんだから……部長にはこう食い下がったが、「そういうことをメディアに言うのもマズい。プロ側が当然の権利なのだからスカウトを入れろと言っているようなものだからな。スカウトを入れる入れないはアマ側が決めること。アマ側が結論を出すまでそういう発言も慎もうというのがプロ側の基本的なスタンスなんだ」とニベもない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド