巨人澤村放出は“厄介払い”…それでもロッテで復活する根拠
■原監督の本音とは?
「かつて、『(選手を)取るけど、出さない』といわれた巨人も最近は変わりつつある。球団の大塚副代表もはっきり、飼い殺しをやめ、『選手を生かす道があるなら探してあげたい』と言っている。澤村は今季、悪癖の制球難が悪化し、13試合の登板で防御率6・08。一時は三軍にまで降格した。原監督もトレードが発表されて、『私にとって非常に思い出深い、素晴らしい選手だった。でも、いろいろな意味で彼のステップアップの材料にすることが正しい』と言った。環境を変えることが復活のきっかけになれば、との温情というわけですが、これまでのトラブルがなければ、巨人で再生しようとしたはずです。全権監督として放出という判断はなかったでしょうね」(日本テレビ関係者)
そんな澤村を獲得したロッテは、実は以前から剛腕問題児のトレードを熱望していたという。チーム関係者によれば、井口監督は数年前から澤村獲得を球団に要望していたそうで、「なんだかんだ言っても、155キロ超のあのスピードは魅力。球威は球界随一、とゾッコンです。チームには経験豊富な吉井投手コーチがいて、澤村の制球難の克服、再生に自信を持っている。一時は三軍落ちしたものの、二軍でも155キロの真っすぐを投げて肩肘には問題がないことは調査済みです」と自信ありげだ。