欲深きソフトB…パ2位球団「消耗期待」でCS完勝に虎視眈々
2位争いを高みの見物――というほど余裕はなさそうだ。
10月27日に3年ぶりとなるリーグ優勝を決めたソフトバンク。当面は勝ち負けを気にせず、11月14日に始まるCSに向けての調整に専念できる。
そんな王者にとって懸念材料のひとつが「いつ2位が決定するか?」ということだ。
3日現在、ロッテと西武が同率2位。4位楽天も2チームと2・5ゲーム差で可能性を残している。
ソフトバンクの球団スタッフが言う。
「今年のCSは新型コロナの影響で、首位と2位の対戦のみ。しかも4試合で3戦先勝という短期決戦です。首位のウチは1勝のアドバンテージがあるとはいえ、試合数が少ないので先手を取られたらそのままズルズルといきかねない。だからこそ、ギリギリまで2位争いをして消耗してほしいんですよ」
ロッテと西武の今季最終戦はいずれも11月9日。その週末にCSが開催される。直前まで激戦を繰り広げ、2位を勝ち取ったチームには勢いがある。過去、CSファーストステージで勝利したチームが、そのまま首位ものみ込んで日本シリーズ進出、というケースは枚挙にいとまがない。一昨年、昨季のソフトバンクがまさにそうだった。