体操・内村航平「五輪どうできるか考えて」直訴への疑問
東京五輪を開催するために設けられた体操の国際大会(8日)の閉会式で、五輪個人総合2連覇の内村航平(31)はこう訴えた。
「残念に思うことは、国民の皆さんが『五輪ができないのでは』という思いが80%を超えている。『できない』ではなく、『どうやったらできるか』を皆さんで考えて、どうにかできるように、そういう方向に変えてほしいと思います」
産業能率大スポーツマネジメント研究所は、7月末に実施した「コロナ禍のスポーツ観戦意識調査」の結果を先月発表。東京五輪・パラリンピックについて84・8%が「現実問題として、来年の開催も難しいと思う」と回答。内村発言はこの結果を受けてのものだろう。
だが、世界のコロナ感染者数は5030万人を超え、死者は125万人以上。米国は1日の感染者数が連日10万人を突破。イングランドでは2度目のロックダウンに入り、フランスでも外出が厳しく制限されている。
欧米に比べれば感染者数が抑えられている国内でも、9日には北海道で初の200人台を記録。直近の1週間平均で1日当たり200人を上回った東京都では、12日のモニタリングで上から2番目の警戒レベルが引き上げられるかもしれない。