レンジャーズ入り有原“投手の地獄”の壁 打線援護も望み薄
「投手殺し」の球場が牙をむくか。
ポスティング制度を行使し、レンジャーズと2年総額620万ドル(約6億4000万円)の契約を結んだ日本ハムの有原航平(28)。最大の壁となり得るのが本拠地の気候だ。
テキサスは空気が乾燥し、気温も高い。特に夏場は本塁打が異常に出やすく、「投手の地獄」と呼ばれている。今年から新設されたグローブライフ・フィールドは天井が開閉式になり、冷房も完備されているとはいえ、基本的な気候は同じだ。
メジャーリーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏が言う。
「例年、レンジャーズの本拠地は長打が多く、2011年などはその年の全球場の平均値の1・5倍の本塁打が出た。今年はシーズン通して本塁打が少なく、一見、投手有利になったように見える。ただ、これはレンジャーズ打線のチーム打率・217と204打点はア・リーグ最下位、チーム本塁打も同12位の62本なので、空調が完備された新球場の影響か、それとも単に打線がひどいだけなのかはハッキリとは言えません。ただ、この球場で行われた今年のワールドシリーズでは、レイズとドジャース両軍合わせて21本塁打が飛び出たのは確かです」