どうやって打ったら曲がるんだ? 原監督はニヤリと笑った
村田真一コーチらはキャンプにもゴルフクラブを持参する。休日に原監督とラウンドをするためだ。
原監督の甥っ子でエースの菅野智之もうまい。ハワイの優勝旅行で驚愕の一打を見た。私にしては珍しく280~300ヤードのベストショットを打った。すると、菅野のティーショットは、ものすごい破壊音と共に私の球をはるかに超える360ヤードのビッグドライブ。「飛距離だけはもう智之に勝てない」と、あの原監督が白旗を揚げるほどだ。球筋も曲がらない。選手の中でもトップクラスの飛距離と腕前で、当時のベストは69だという。
■「智之はオレよりも金を使うから心配」
車も好きなようで、以前は特別仕様のポルシェに乗っていた。独身ながら一軒家を購入しているし、ハワイの自主トレに後輩選手を複数連れて行き、何百万円という費用を全額負担するなど、アニキ肌の一面を持つ。今季の年俸は日本球界2位の推定8億円。高給取りだけに、心配は無用かもしれないが、原監督はそんな菅野の「金払いの良さ」を「オレも結構使う方だけど、智之はオレよりも使うから心配なんだよ」と漏らしたことがある。
原監督は高橋由伸ら選手とラウンドすることもある。監督としてバトンを渡す準備だったり、選手の中でも将来はコーチやスタッフとして、球団を背負っていく人物をピックアップして誘っていた。原監督は食事のこだわりもすごかった。