ソフトBブ厚い選手層 若手昇格“不要不急”にライバルため息
ソフトバンクが選手層の厚さを改めて証明した。
育成2年目の左腕大関(23)の支配下枠昇格が見送りになり、2年目捕手の海野(23)もまた開幕二軍が決定となった。
いずれもキャンプから頭角を現していた若手。大関は育成登録ながらチャンスを与えられ、ここまで対外試合7試合、計8回3分の1を投げて6失点。21日の広島戦で1イニング2失点とミソはつけたものの、投げるボールは一軍選手のそれに勝るとも劣らないともっぱらだった。
同じパ球団の編成担当者が「ウチなら早い段階で支配下枠に昇格させていました」と、苦笑いでこう続ける。
「それをしないところがソフトバンクの強さなんでしょうね。大関は経験が足りないにしても、一軍で鍛えながら登板させる手もあったはず。でも、ソフトバンクは投手陣の層が厚いので、一軍で使う余裕がない。例えばヤクルトは高卒2年目の奥川を一軍ローテで起用しながら育てる方針だが、投手不足だからこその苦肉の策でしょう。それにソフトバンクは大関を含めて育成選手が22人もいる。支配下選手枠は68人だから、残り2枠。特に投手に困っていない現状、急いで大関を昇格させる必要もないというわけです」