松山英樹表彰は菅首相の人気取りと…“もう一つの狙い”とは
政府は27日、男子ゴルフのマスターズ・トーナメントに優勝し日本人男子初のメジャー大会制覇を果たした松山英樹選手(29)に、内閣総理大臣顕彰を授与すると発表した。30日に首相官邸で顕彰式が行われる。
内閣総理大臣顕彰は<国家、社会に貢献し顕著な功績のあったものについてこれを顕彰することを目的>に掲げ、<国の重要施策の遂行に貢献><災害の防止及び災害救助に貢献>などに該当し、<特に顕著な功績があり、全国民の模範と認められるものその他内閣総理大臣が表彰することを適当と認めるものに対して行なう>とある。
松山選手が授与される理由は<学術及び文化の振興に貢献>に該当したためで、加藤官房長官は「東日本大震災以来、被災地を励まし続け、この10年目の節目に今回の優勝ということで、改めて大きな勇気を与えた」と説明しているが、ネット上では政府方針に賛同するよりも冷ややかな意見が目立つようだ。というのも、国民栄誉賞や内閣総理大臣顕彰をめぐってはこれまでも、選出規定が曖昧で、時の総理の人気取りに利用されるケースが多い、などと指摘されてきたからだ。