大谷は今季“完走”目指す 調子のバロメーターは体重キープ
■出ずっぱりでも体重は100キロ台キープ
今季は二刀流として完全復活を期待され、昨オフはこれまで以上にウエートに励んだ。食生活の改善を図ったこともあり、大幅な増量に成功した。体重を昨季までの95キロから102キロまで増やし、ムキムキの体で今春のアリゾナキャンプに姿を見せた。ユニホームの上からでは分かりづらいが、腹回りも貫禄がついてきたように見える。もちろん、これは単なる不摂生ではなく、シーズンを通してパフォーマンスを発揮するためだ。
162試合と長丁場のメジャーでは、夏場に暑さと疲労で食欲がなくなり、体重減に悩まされる投手が少なくない。球に体重が乗らず、球威が落ちるのを防ぐため、あえて太め残りで開幕を迎える投手が大半だ。大谷は18年の渡米以来、コロナ禍でシーズンが短縮された昨季を除けば、1年間フルに働いた経験がないだけに、完走を目指して増量に努めたのだ。
大谷は、ここまで欠場はわずか1試合と、出ずっぱりでも体重は100キロ台をキープしている。
故障さえなければ、二刀流として初めての夏を迎えるが、投手で最高のパフォーマンスを発揮できるかは体重計の数値が目安になりそうだ。