錦織圭のウィンブルドンでの課題は「早い仕掛け」だ
週明けからテニスのウィンブルドン選手権が始まる。新型コロナの影響で、昨年は戦争以外の理由で初めて中止になり、今年も大半の記者はリモート取材だ。
現地のカメラマンによればイギリスの自主隔離は厳格だ。入国後の2、5、8日目にPCR検査が義務付けられ、検査場に行く以外は外出禁止。毎日の電話に加えて抜き打ち訪問があり、5日目の陰性証明で外出が認められる。フランスで無料だった検査は有料とか。
■フェデラー最後の英姿か…ジョコビッチはゴールデンスラムの可能性も
さて、今年の最大の注目はフェデラーだ。“聖地”での優勝が8度、テニス史を劇的に変えた英雄は夏に40歳になる。昨年、2度にわたって膝の手術を受け、先の全仏では膝の負担を理由に4回戦で棄権した。聖地復帰への備えだが、芝の緑にこそ映える芸術的な身のこなしを見るのは、これが最後かも知れない。
ナダルは欠場で、記録で注目されるのがジョコビッチ。今年の全豪、全仏と優勝し、男子では史上3人目の年間グランドスラム達成の期待がかかり、オリンピック年だから、女子でグラフだけが持つゴールデンスラムの可能性もある。年間GSのチャンスは2016年にもあったが、その時はウィンブルドン3回戦で敗退だった。