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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭のウィンブルドンでの課題は「早い仕掛け」だ

公開日: 更新日:

 錦織圭は全仏で4回戦までコマを進めるなど、故障明けの流れは順調。ウィンブルドンでの課題は早い仕掛けだ。今季12大会に出場して14勝12敗。そのうちの15試合、4月以降の13試合は9試合が最終セットにもつれ込んでいる。その9試合を6勝3敗と勝ち越してはいるが、もう一歩前に進みたい。現時点では勝ち切ることが重要だ。

 前哨戦のハーレでは、ラリー戦に持ち込みながら先に勝負に出る機会をつかみかねていた。長期間コートを離れた試合勘の問題だろう。勝負展開の早い芝の舞台で先に仕掛ける展開を取り込めれば、好きな夏のアメリカンシリーズへつながる。オリンピックがどうにも余計だが、それは日本人だから諦めるしかない。

 オリンピックへの出場を表明している大坂なおみだが、ウィンブルドンは欠場。その理由は明らかではないが、全仏の冒頭で、試合後の記者会見をボイコットした問題は尾を引いている。

 国内では「記者会見でくだらない質問が多い」という指摘があるが、試合後の会見(日本以外)は一言一句が速記され、過去の質疑応答を含め誰でもネットで閲覧できる。大坂は日本語の質問にも英語で答えるからすべて読めるのだが、どの試合でどんなくだらない質問があったかの指摘はない……チェックすらせず、臆測だけで同情したり批判したりしても、何の解決にもならないだろう。

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