有力投手が地区予選で続々敗退 それでも甲子園に転がっている逸材を見逃すな!
今年は高校生投手が豊作。夏の甲子園で掛け値なしの評価をしようと思っていたら、その多くが地区予選で負けた。高知の森木大智、市和歌山の小園健太、天理の達孝太らがそうだ。
森木や小園はドラフト1位クラスの選手。高校3年生は春から夏にかけて劇的に成長する選手が多いし、逆に故障などをきっかけに力が落ちてしまうケースもある。1位クラスだからこそ実力をきちんと見極めたいのに、それができない。それでも小園や達は春のセンバツに出ているからある程度は力を把握できているものの、森木のような選手は担当スカウトの目を信じる以外にないのか。
「森木は3日に大阪桐蔭との練習試合で投げている。同じ時期、神戸で行われていた社会人の日本選手権をカバーしてたウチのスカウトも見に行ったが、練習試合じゃ正確な評価はできないだろうな」と、部長がこう続ける。
「強力打線を相手に7回9安打3失点。11奪三振といっても、勝負どころで打たれたのは何か理由があるんだろう。例えば精神的にモロいとか……大観衆が注目する大舞台の緊迫した場面でどういった投球をするかも、性格を把握するうえで重要な判断材料になる。夏の甲子園に出てこないのは、オレたちにとって大きな痛手なんだ。それにコロナ禍の影響はやっぱり大きいだろ?」