渋野日向子の全英OP「首位→34位転落」を徹底分析 スイングに加え“心の改造”も必要不可欠
全英女子オープンの渋野日向子(22)は、通算1アンダー34位タイでフィニッシュした。予選通過時は首位に3打差の12位タイ。メジャー2勝目も狙える位置にいたが、終わってみれば優勝したアンナ・ノードクイスト(34=スウェーデン)とは11打も離された。アンナはこれでツアー9勝(メジャー3勝)のベテラン。比較される渋野にとっては酷かもしれないが別表を見て欲しい。
通算12アンダーのアンナは18バーディー。通算1アンダーの渋野は1イーグル、16バーディー。アンダーパーの数は同じだ。ところが、アンナは4日間で6ボギー。渋野は2ダブルボギー、13ボギー。17打も落としている。飛距離ではアンナを上回り、フェアウエーキープ率もほぼ同じ。渋野はパーオン率の低さを小技でカバーできなかったわけだ。同時にメンタルの弱さも浮き彫りになった。
例えば3日目だ。首位と3打差の12位で発進。フロントナインで3バーディーを奪い通算7アンダーで一時首位に立ったが、第1打を左へ曲げた13番から4連続ボギーと崩れた。
首位に5打差からスタートした最終日も、1番、2番で連続バーディーを奪いながら、3番はグリーン手前のクリークに入れてダボ。気落ちしたのか、5番ダボ、6番、7番も連続ボギーで前半40。上位争いから脱落した。ゴルフライターの吉川英三郎氏が言う。