現物入手!“日大のドン”田中理事長「顔写真入りチロルチョコ」を配布…校友会メンバーもびっくり
日大付属病院の建設工事をめぐる背任事件で、東京地検特捜部が日大の田中英寿理事長(74)を任意聴取していたことが明らかになった。これから捜査は本格化していくとみられているが、そんな中、“日大のドン”と呼ばれる田中氏が自分の顔を大きくプリントしたチョコレートを、7月に開催された同校の校友会で参加者に配っていたことが明らかになった。
「帰りに受付でお土産をもらったのですが、いやー、袋を開けてびっくり。田中理事長の顔がプリントされたチョコレートやゼリーが入っていたのです。74歳にもなろうお方が自分の顔入りのお菓子を恥ずかしげもなく他人に配るとは……神経を疑ってしまいました。ただ、食べ物を粗末にするわけにもいかず、家に持ち帰ったのですが、私は甘いものを好みません。家族も不気味がって誰も食べてくれないし、ご近所さんに配るわけにもいきません。仕方なく冷蔵庫に入れておきました」(ある参加者)
田中氏の顔写真入りチロルチョコ
日刊ゲンダイDIGITALは“田中理事長チョコ”の現物を入手した。チロルチョコと「株式会社あミューズ」というイベントツール販売・製造会社とのタイアップ商品で、関係者によると結婚や出産、敬老の日などのイベント時に写真やメッセージを入れて配られることが多いという。味はミルク味。誰もが知っているチロルチョコの味だ。企業などの大口は1粒79円(税込み)、4500粒以上から注文できる。
田中氏の顔写真入りチョコレートは15粒入りのケースに入っていた。単純計算で1箱1185円。校友会の参加者は250人程度だったというから、“田中理事長チョコ”だけで30万円近くの費用がかかったことになる。
一体、誰がこのアイデアを発案し、費用はどこが負担したのか。まさか田中理事長自ら提案したのだろうか……。日本大学に聞いたところ、「詳細は把握しておりませんので、回答は差し控えさせていただきます」(企画広報部広報課)とのことだった。
“世界にひとつだけのオリジナルチョコ”という触れ込みだが、“田中理事長チョコ”をおいしく食べた校友会メンバーは何人いたのだろうか。
(取材・文=岩瀬耕太郎/日刊ゲンダイ)