巨人金欠で最多勝・九里の広島残留に球団ニンマリ “全権”原監督だけが眉ひそめるトホホ

公開日: 更新日:

 FA市場の目玉のひとり、広島九里亜蓮(30)が22日、来季以降も広島に残留すると表明した。

 条件は3年総額6億5000万円ほどとみられる。今季は自身初の2ケタ勝利となる13勝(9敗)をマークし、最多勝のタイトルを獲得した。去就が注目されたが、あっさり残留決着。これに、眉をひそめているのは巨人原辰徳監督(63)だろう。

 巨人は借金1の3位に沈み、CSファイナルステージでは1勝もできずに敗退した。当然、大補強に乗り出すと思いきや、原監督は山口オーナーにシーズン終了の報告をした際、「僕が答えをパンと出してしまうのはおかしな話。FA選手は今年はたくさんいる。その選手たちの権利は大事にしてもらいたい。それが野球界の中で選手として誇れるひとつの材料であることは間違いない。その部分というのは、答えない方がいいと思いますね」とけむに巻いたのだ。

九里のFA補強になれば10億円規模のカネ

 さる球界関係者がこう言った。

「常々、『FA補強に参加するのが巨人』と語っていたのに、今回は微妙な言い回し。原監督は惨敗したのだから当然、FA補強をしたい。でもコロナ禍の影響で、さすがの巨人も金庫にカネがないそうです。一番の目玉だった広島・大瀬良が残留濃厚だったことで、巨人としては『外国人補強はしっかりやるのでFAは封印しましょう』との方針だそうです。もし九里のFA補強に動くなら、10億円規模のカネが必要になるところだった。巨人はニンマリではないか。原監督からすれば、先発投手は最大の補強ポイントだけに、最多勝投手の残留表明は暗いニュースでしょうけど……」

 ただし、来季以降も引き続き“全権”である原監督が納得していない以上、「巨人はFA補強封印」との一部報道はうのみにはできない。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる