世界中でコロナ再拡大でも…北京五輪開催が中国国民から歓迎される意外な“お家事情”

公開日: 更新日:

 現在の中国は8月中旬などに1日の新規感染者数が100人を超えた日もあったものの、その後は2ケタ台をキープ。厳しい管理体制が維持された“安全地帯”に、北京五輪で万単位の選手や大会関係者、報道陣が世界中から押しかけるのだ。日本がこの状況ならば、まず開催中止を求める声が上がるだろうが、前出の近藤氏がこう続ける。

■世界の監視下に

「まず、“北京五輪”の多くの競技は北京市街から約75キロ離れた延慶ゾーンと約180キロ離れた張家口ゾーンで行われます。日本でいうと富士山麓で行われるようなイメージです。もうひとつは、規制緩和への期待です。近頃は習近平主席の偶像崇拝をさせたり、ゲームのプレー時間を大幅に規制したり、見せしめのように著名人を逮捕するなど、当局の締め付けがかなり厳しくなっています。しかし、北京五輪によって世界から注目される状況では、共産党は好き勝手なことができなくなる。特に若い世代はこの期間、共産党の学習などを強制されることがなくなるのではと期待しているんです。全体的に中国国民にとって、北京五輪のおかげで束の間の平和な雰囲気が訪れるわけです」

 特殊なお国事情があるというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ