御嶽海3度目Vと大関昇進へ唯一の障害は「連敗癖」…後半大崩れ過去に何度も
できれば賜杯まで電車道で猛進したいだろう。
関脇御嶽海(29)が初日から怒涛の9連勝。17日は隠岐の海をものともせずに寄り切った。
横綱照ノ富士はすでに1敗しており、無敗はただひとり。仮に優勝ならば、大関昇進も夢じゃない。御嶽海は過去2回優勝しており、V争いの重圧も経験済みだ。
ただ、気がかりなのが連敗癖。負けだすと止まらず、これまでも序盤好調から一転、後半に大連敗して終わってみれば優勝争いにも絡めず……といったことが何度もあった。全勝で突っ走ることができれば言うことはないが、そう簡単にうまく事が運ぶとも思えない。黒星を喫したとしても、引きずらないことが肝心になる。
■良くも悪くも勢いに左右される力士
「御嶽海はとにかく気分屋ですからね。連勝が続くとその気になり、実力以上の力を発揮する。半面、負けると『もういいや』と諦めてしまうのか、気のない相撲が続く癖がある。良くも悪くも勢いに左右される力士です」(ある親方)