阪神オーナー代行が言い訳に終始…株主総会で改めて露呈した17年連続V逸の根腐れ構造

公開日: 更新日:

 そんなプロジェクトがあったのか。在阪放送関係者も「初耳ですわ」と笑っていたが、阪神が最後に優勝したのは岡田監督体制下の05年。あれから17年も経って、いまだプロジェクトは完結していない。

「優勝経験者は、移籍組を除けば今の選手にいない。事業でたとえれば、新しく事業をやっているもの」とはこれまた谷本オーナー代行の言い訳だが、フロントはこの17年間、何をしていたのか。明確な目標も方針も「事業計画」すらなく、ダラダラと球団を運営していただけと、自ら告白したようなものだ。

■「予祝」についても苦し紛れの回答

 そもそも、金本監督は契約を2年残しながら18年オフの10月10日、揚塩球団社長に辞任勧告をされ、退団。当時球団副社長兼球団本部長だった谷本氏が、矢野二軍監督に翌年からの金本体制での一軍ヘッドコーチ就任を宮崎まで通告しに行ったのも、ちょうどその日である。球団副社長ですら監督人事を知らないのだからメチャクチャ。「プロジェクト」なんて後付けもいいところだ。


 ちなみに矢野監督が好んで行う行う予祝。あらかじめ前祝いをすることで望んだ結果を引き寄せ、キャンプ中の胴上げもこの思想の下に行われた。コレについては「(優勝は)望まないとできないから」(谷本オーナー代行)と、苦し紛れ。阪神はそんなオカルトに頼らないと優勝を目指すことすらできないらしい。

 阪神が17年間優勝できないのも納得の、2022年度株主総会だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  3. 3

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  1. 6

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  2. 7

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  3. 8

    「Sの赤ちゃんをつくってみてはどうだ」元野球部長の法政大学教授による女性部員へのセクハラ事案が発覚!

  4. 9

    ドジャース投壊深刻…大谷はレッドソックス戦力外の“兄貴分”上沢直之獲得を進言できないか?

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方