吉井理人氏がロッテ新監督就任 見えてきた「佐々木朗希シフト」の継続
ロッテ、インディアンスなどで日米通算234セーブをマーク、ロッテ、オリックスで投手コーチなどを歴任した小林雅英氏(現エイジェック投手総合コーチ)は、「チーム全体の成長はもちろん、佐々木朗希の大成を支える意味でも、吉井新監督は適任だと思います」と、こう続ける。
「佐々木朗希の入団1年目(19年)からプロとしての階段を少しずつ上がっていくのに携わっている方ですから、これまで取り組んできた『成長に向けたプラン』を継続しやすいはずです。さらに、投手に限らず、ロッテがチーム全体としてどういうビジョンを描いているのかも理解されていると思います。編成トップの松本球団本部長も同じ和歌山出身。意思疎通もうまく図れるのではないでしょうか」
井口監督時代のロッテは、一昨年、昨年と2位になったものの、今季は5位に低迷した。
「近年はコロナの影響で秋の鴨川キャンプが中止になるなど、若手がじっくりと自分を追い込む時間が限られているのでかわいそうな面もありますが、投手、野手ともに若い選手が多い中、レギュラーとしてはまだ物足りない選手もいます。吉井新監督とは07年のシーズン途中から半年ほどではありますが、一緒にプレーさせていただきました。熱心に練習されていただけでなく、とっつきやすく親しみやすい先輩でした。選手時代からパフォーマンスの向上はもちろん、普段から野球や人間力に繋がることを考えている方。選手、コーチともしっかりとコミュニケーションをとりながら、マネジメントされるのではないでしょうか」(小林氏)
57歳にして初の監督就任。お手並み拝見である。