スペイン戦勝利のカギ…久保建英と鎌田大地に課せられる「ブスケツ封じ」の難ミッション

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中盤の要・ブスケツを守備に奔走させること

 スペインの心臓とも言うべき選手が、中盤の下がり目の位置で攻守のつなぎ役を果たす34歳のベテランMFブスケツ(バルセロナ)である。

 身長189センチ・体重68キロの長身痩躯。ヒョロヒョロッとして病み上がりのような風情を醸し出しつつ、卓越した戦術眼で局面ごとに最良のパスをチョイスする能力に長けた選手だ。細かいパスをつないでゲームの流れを掌握し、敵ゴールに攻め込んでいくスペイン伝統のポゼッションサッカーの体現者と呼ばれている。

「スペインの基本布陣4-3-3の中盤エリアの中央にブスケツが位置し、18歳のガビと20歳のペドリと<逆三角形>を形成。ブスケツが中心になって絶妙なパス交換を繰り返しながら、左右両サイドからの攻撃を引き出していく。相手のパスコースを読む力も素晴らしい。若手のガビとペドリが実力を十二分に発揮できているのも、ブスケツが後方でにらみを利かせているからです。

 そのブスケツとマッチアップするポジションに入るのが、日本のトップ下・MF鎌田大地です。鎌田の役割は、ブスケツを徹底マークして動きを封じるだけではありません。ブスケツの周辺でボールを受けて効果的な動きから攻勢に出て、ブスケツを守備に奔走させることです。持ち場を離れてでも、ガビとペドリとの適正な距離感を崩してでも、鎌田をマークしないとチームがピンチを迎えるという状況をつくり出すことがブスケツ封じとなり、スペインのチーム力を半減させることになるのです」

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