中日・涌井秀章が明かす“電撃トレード”の舞台裏と立浪監督の期待

公開日: 更新日:

 昨オフ、楽天から中日にトレードで移籍。NPB史上初となる3球団で最多勝を獲得した通算154勝右腕はキャンプで黙々と、昨季から取り組む新フォーム固めに精を出している。立浪和義監督からは「素晴らしい投手」と評価された上で、「(若手は)練習姿勢から見て何か感じて、学んでほしい」と期待を寄せられている。トレードが決まった際の心境や、キャンプでの取り組みなどについて話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ──スポーツ紙のインタビューでは、楽天の石井監督からトレードを受け入れるかどうか、事前に意思確認されたと話していました。あらためて、移籍を決断した際の心境は?

「トレードの話をもらったということは、ドラゴンズから(自分を)欲しいと言われたということ。そうやって言われたらやっぱり、選手としては心が動きます。それが一番の理由です。楽しそうだなっていうのもあった。奥さんに相談すると、すごく、『いいんじゃない?』って言ってくれました。(ロッテで2015年から3年間、投手コーチとして接した)落合英二さん(現・中日ヘッド兼投手コーチ)がいたのも理由のひとつです」

 ──西武、ロッテ、楽天とパ・リーグを渡り歩き、初めてのセ球団。

交流戦とかでやっているから、リーグの意識は全然なかったです。まったく対戦していないとかだったら戸惑いはあると思うんですけど。いくら『セとパで違う』と言われていても、やることは一緒。でも、投手が打席に立つから、そこは大きい。DHではなく投手と対戦するから、確実に……ではないけど、アウトは取りやすくなる。逆に、そこで打たれたらダメージは大きくなるかもしれないですけど。自分にはプラスだと考えています」

 ──自身が打席に立つことについて。

「全然楽しみじゃないですね。できれば立ちたくない(笑)。打席に立つとピッチングのリズムが変わってきちゃうんで。でも、それは大きなマイナスにならないと思います」

 ──立浪監督は先発ローテの一角としてはもちろん、後輩のお手本としても期待を寄せている。

「立浪監督からは『後輩とかは一切気にしなくていいから、ちゃんと自分の成績を残すことだけ考えてくれ。自分からは教えにいかなくていい』と言われています。もちろん尋ねられたらいろいろアドバイスはできるし、するつもりです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  4. 4

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  3. 8

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  4. 9

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  5. 10

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり