エンゼルス大谷翔平は投手としてはまだ道半ば…「二刀流」に固執で再手術は不可避
限界がくるまでは二刀流選手として全力で
日本ハム時代にはいま以上に速い球を投げたいがために、左足を踏み出す際の歩幅を広げようとしたくらい。歩幅を広げればバランスが崩れ、制球も乱れる可能性もあるが、そういったマイナス思考はない。「(球速と制球は)表裏一体。正しいフィジカルで正しい投げ方をすれば、球速は上がるし、コントロールも良くなる」と話したこともある。
投げることも打つことも楽しくて仕方ない。メジャーでも前例のない二刀流選手として、さらなる高みを目指す大谷のことだ。投手としての課題を自覚している以上、いま以上の二刀流選手になろうと意欲満々なのは想像に難くない。
まして来年は30歳になる。トシを取れば、どうしたって体力も筋力も衰える。いつまでも二刀流を続けられる保証はどこにもない。限界がくるまでは、二刀流選手として全力で走り続けたいと考えるのは火を見るより明らかだ。
大谷は25日、メッツ3連戦からフィリーズ3連戦と続く東海岸遠征に同行した。エンゼルスによれば、今後しばらくはDHに専念して試合に出場するという。
5年前は6月と9月に靱帯損傷が判明したものの、打者として打席に立ち続け、シーズン終了を待ってトミー・ジョン手術を受けた。
二刀流としてのこだわりが強い以上、このタイミングで投手を断念することは考えにくい。投手を続ける以上、速い球を投げたいだろうし、これまで以上のパフォーマンスを発揮したいに決まっている。だとすれば、どのみち手術は避けられそうもない。