MLBで今季導入「4つの新ルール」の成否は…実際のデータをもとに検証してみた
MLBは4つの新ルールを導入して2023年シーズンを迎えた。
1:ピッチクロック(投球間隔を走者なしの場面は15秒以内、走者ありの場面は20秒以内に制限)
2:牽制球制限(投手の牽制球は3回まで)
3:シフト禁止令(塁間に内野手を3人置く守備陣形の禁止)
4:ベース拡大(一塁、二塁、三塁のベースを7.6センチ拡大)
これらの新ルール導入は、どんな結果になったか。
■ピッチクロック=効果絶大
今季、9イニングあたりの試合時間は平均2時間39分で前年比24分、前々年比31分も短縮された。これが好感をもたれ、観客動員は前年比9.5%も増加した。観客動員数が7000万人台に乗ったのは6年ぶりだ。
■牽制球制限+ベースの拡大=効果大
投手による牽制球が減少、かつ塁間が11.6センチ短縮されたことで積極的に盗塁を試みる走者が多くなり、盗塁企図数は前年の3297から4369にアップ(アップ率33%)。成功数は前年比40%アップの3503になった。