作家の林真理子氏がそれでも日大トップにしがみつくナゼ…理事長職は「おいしい仕事」?
こんなおいしい立場はない
林理事長は「早急にやらなければならないこと」として人事の強化を挙げ、「人事の刷新。執行部という存在をどうするか。すぐに検討しなければならない。早急に直さなくてはいけない」と続投理由を語った。しかし……。
「田中元理事長同様、反体制派を排除し、周囲をイエスマンばかりで固めたら、それこそ元理事長時代に逆戻りです。実際、今回の一件で責任を問われながら、おとがめなしだった理事もいます。年俸50%減の処分についても、わずか半年間だけのことです。6カ月後から再び年間2400万円もの報酬が黙っていても入ってくる。
親しい友人を頻繁に理事長室に招き入れ、著名人に講演を依頼したり、理事長室からユーチューブ配信をして自著の宣伝をし、全身プラダの服装を自慢したりと、教職員たちはさすがにあきれていました。理事長職を放り出したら汚点を残すことになりますが、居座り続ける限り、権力、カネ、イメージを自由に使えるのだから、こんなおいしい立場はない。これで大学のイメージが少しでも回復すれば、歴史に名を残せると考えているのではないか」(大学関係者)
3年連続不交付となった補助金の損失分について、林理事長は授業料を上げず、遊休地の売却や教職員の経費節減で賄う方針だそうだが、自身には痛みをともなう覚悟はないようだ。