羽川豊
著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

今季の注目は「海外で勝つ日本人プロは誰か」 優勝に近づくには「3つの条件」がある

公開日: 更新日:

 米PGAツアー「ザ・アメリカンエクスプレス」は、20歳のアマチュア、ニック・ダンラップ(米国)が通算29アンダーで優勝。1991年のフィル・ミケルソン以来の快挙に驚かされましたが、ウッズと同じく全米ジュニアと全米アマの2冠を達成している実力者。アラバマ大の2年生でプロ転向の時期は未定ですが、楽しみな選手です。

 楽しみといえば、今年は海外でプレーする「日本勢」が多い。米ツアーメンバーになった久常涼は、2戦目はトップに6打差の11位タイとまずまずでした。欧州ツアーには、星野陸也金谷拓実に加え、昨季国内賞金王の中島啓太も参戦します。先週のアジアンツアー最終予選会では、単独2位の生源寺龍憲ら5人が出場権を獲得しました。

 一方、米女子ツアーの開幕戦は過去2年のツアー優勝者(35人)が出場し、古江彩佳が通算8アンダーの4位と好スタートを切りました。ルーキーの稲見萌寧は19位、畑岡奈紗は22位。次戦には西郷真央が参戦予定で、やがて、笹生優花西村優菜勝みなみ吉田優利渋野日向子もやってきます。

 インターネットが普及する前に米ツアーに参戦する際は、「1年目は移動手段と宿の確保を覚え、2年目は言葉や食事に慣れる。ゴルフに集中できるのは3年目」といわれたものです。近年、米女子ツアーに挑戦する選手は国内で実績のある者ばかり。事前の情報収集も30年前とは雲泥の差です。ルーキーイヤーに初勝利を挙げた古江のように、稲見や西郷らがいきなり勝っても不思議ではありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?