体操・杉原愛子は2大会連続五輪出場も「私はセンスや才能がある方じゃない」の真意

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 体操界の申し子とも言える活躍ぶりだが、「私はセンスや生まれ持った才能がある方じゃない。足りないものは努力で補ってきました」と、こう話す。

「他の人が1カ月で習得した技でも、私は1年かかることもありました。けっこう不器用なんです。でも、それ以上に負けず嫌い。末っ子だからですかね(笑)。時間がかかっても出来るようになるまで諦めたくなくて。裏を返せばそれだけ1つの技を磨き続けてきたわけで、マスターした技の安定性は強みですし、積み重ねた練習量は自信に繋がっています。本当に質より量でしたから」

 厳しい練習に心は耐えられても体は何度も悲鳴を上げた。15年に右膝、18年に左膝、20年に右足首、21年は再び左膝を手術した。杉原の体操人生はケガとの戦いと言っても過言ではない。

「20年に手術をした際は、リハビリが終わるまで親しい他の選手にも黙っていました。これも、負けず嫌いな性格ゆえです」
(つづく)

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