著者のコラム一覧
鈴木照雄

1946年、長野・阿智村生まれ。塚原学園天竜高(現松川高)、大東文化大、河合楽器を経て、71年ドラフト11位で阪神入団。76年に太平洋クラブ(現西武)に移籍。78年クラウンライターが西武鉄道へ身売りするタイミングで引退、スカウトに転身。2006年までの28年間、関西と北信越の一部を担当。担当選手は清原和博、垣内哲也、和田一浩、松井稼頭央、中島宏之、栗山巧、中村剛也、炭谷銀仁朗ら逸材多数。現在は長野・飯田ボーイズの監督を務める。

関西の逸材を発掘する中で阪神からスカウトされたことがある。移籍していたら「給料は…」

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【最終回】

 2005年高校生ドラフトで1巡目指名した炭谷銀仁朗は、複数回の交渉を経て、11月中旬に仮契約を結んだ。

「伊東監督は自身の後継者が欲しかった。だから炭谷を一軍キャンプに連れていって英才教育を施し、開幕スタメンに抜擢。炭谷もその期待に応えて、大仕事をやってのけたんですから、立派ですよ」

 1年目の06年3月25日、炭谷はオリックスとの開幕戦で、高卒新人捕手として51年ぶりに開幕スタメンを果たすと、同29日のソフトバンク戦では満塁弾を含む2本塁打をマークした。

「それ以降は当たりが止まってしまいましたけど、炭谷は先輩にも恵まれたと思います。私は入団直後に『栗山(巧)についていけば、心配ない』と伝えました。栗山は01年ドラフトで私が担当した選手。ヤンチャなところはありつつも、深夜に黙々とマシンを打ち込んだり、野球に対する姿勢は真摯。聞く耳も持っています。炭谷には、どういう先輩についていけば間違いないか、人を見る目を養って欲しかった。後輩を夜な夜な連れ回して……という選手も、中にはいますから」

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