大谷を支える”天性の末っ子気質” かつて両親が日刊ゲンダイに語っていた「コミュ力の原点」

公開日: 更新日:

 ポルシェや高級ウイスキーは結果としてそのためのツールになっているようだが、周囲とのコミュニケーションを円滑にするための大谷の何よりの“武器”は「末っ子気質」だろう。兄と姉がいる3人きょうだいの末っ子。大谷の親御さんはこう言っている。

「小さいころから、とにかく人のことをよく見ていた。これをしたら怒られるということは、まずしませんでした」「本人も言ってましたけど、年上の子と遊ぶのが好きだったみたいです」「子供のころから何げなく(友達の輪に)入っていって、何げなく遊んで、何げなく帰ってくる。末っ子だからでしょうか」

 花巻東高(岩手)3年の夏、韓国で行われたU18世界選手権の日本代表に選ばれた。藤浪(現メッツ)や田村(現ロッテ)らメンバーの多くは大阪出身。ナインの間では大阪弁が飛び交っていたものの、岩手出身の大谷は気後れもせず、すっと輪の中に入ると、いつの間にか輪の中心で身ぶり手ぶり、選手の笑いを誘っていた。

 MVPを獲得した2023年のWBCでは、「年齢的にも中堅的な位置。自分が引っ張りたいという思いはない」と言いながら、いつの間にかナインと打ち解け、米国との決勝の前には「(ベッツやトラウトらに)憧れてしまっては超えられない。きょうだけは憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」とナインを鼓舞した。

 そうやって気が付いたら周囲と馴染んでいる末っ子気質が、新天地ではプラスに作用しているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  4. 4

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  3. 8

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  4. 9

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  5. 10

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり