著者のコラム一覧
Ricardo Setyonジャーナリスト

リカルド・セティオン 1963年生まれ。サンパウロ出身。中東戦争やユーゴスラビア紛争などを現地取材。スポーツジャーナリストに転身し、8カ国語を操りながらブラジルメディア以外にも英「ワールドサッカー」、伊「グエリン・スポルティーボ」など幅広く執筆。BBCのラジオ番組にも出演。98年、02年のW杯期間中にブラジル代表付き広報を務めた。現在もジーコ、ロナウド、ロナウジーニョ、カフー、ドゥンガら大物との親交も厚い。13年コンフェデレーションズカップではFIFA審判団の広報。国内では「ワールドサッカーダイジェスト」「スポルティーバ」などでコラムを執筆中。ブラジルのマッケンジー大、パナマのパナマ大、イスラエルのハイファ大などでスポーツマネージメントの講義を行う。自他ともに認める「サッカークレージー」。

五輪を人質にストライキ示唆で「給料上げろ」…ホテル、交通機関はぼったくり価格

公開日: 更新日:

 ボンジーア&ボンジュール!

 今日は実際にパリの人たちがこの五輪をどう見ているかを紹介しよう!

 前回の東京五輪はコロナ禍の真っただ中で、かなり開催反対の意見が出たよね。パリ五輪も自由に市中を動けなくなるなど、いろいろ不便になるけど、パリやフランス政府は威信をかけて、何が何でもこの大会を成功させたい。転んでもただでは起きないのがフランス人だ。それなら、いろいろな交渉事は今こそチャンスじゃないかって、中止を求めるより、利用しようと考えた。

 例えばパリのゴミ収集業者は、7月1日から9月8日まで大規模なストライキを予定していた。まさに五輪とパラリンピックの期間中だ。もし実行されれば、世界は悪臭放つゴミの山に埋もれたパリを目にすることになってしまう。パリ五輪の面目丸つぶれだ。実際、昨年の3月には3週間のストがあって街中がゴミだらけになった。ストを回避する条件として、彼らは毎月400ユーロ(約6万8500円)の賃上げと、オリンピック期間の1900ユーロ(約32万5000円)の特別ボーナスを要求。首尾よくそれをのませた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動