著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

笹生優花 パリ五輪金メダルへの“最強ギア”は師匠ジャンボ尾崎の「お下がりドライバー」

公開日: 更新日:

 パリ五輪の開会式が26日19時30分(日本時間27日2時30分)から、パリ中心部を流れるセーヌ川で行われる。8月11日まで約2週間の大会期間中、32競技329種目の熱戦が繰り広げられる。

 ゴルフは男子が8月1日、女子は7日にスタートする。舞台は名匠ロバート・ボン・ヘギー設計の「ル・ゴルフ・ナショナル」。2018年のライダーカップ開催コースだ。美しい池とうねったフェアウエーに多くのバンカーが点在し、景観は素晴らしいが難易度の高さは欧州屈指。選手の技を最大限に引き出すはずだ。

 パリ五輪は欧州の名コースで男女とも18ホール4日間、72ホールのストローク競技で各60人が競う。ちなみにヘギーは、国内では西那須野カントリー倶楽部、ホウライカントリー倶楽部(ともに栃木県)なども手がけている。

 今季の日本女子は、「全米女子オープン」の笹生優花(23)に続き、「アムンディ・エビアン選手権」では古江彩佳(24)が優勝。女子の海外メジャーはパリ五輪の後に「AIG・全英女子オープン」(8月22~25日、セントアンドルーズ・オールドコース)を残すが、ここまで4大会のうち2大会を日本選手が制覇。パリ五輪でも金メダル獲得となれば、世界のゴルフ史に大きな足跡を残すことになる。

 日本代表は、笹生と山下美夢有(22)の2人。私が注目しているのが、今年の「全米女子オープン」で2度目の頂点に立った笹生だ。7月中旬の会見では「メダルは取りたい。自分にチャンスをあげられるよう頑張ります」と高らかに宣言している。

 先日、笹生を指導しているジャンボこと、尾崎将司(顔写真)を取材した際、こんなエピソードを聞いた。笹生が2021年の「全米女子オープン」に優勝した時に使用したドライバーは尾崎のお下がりだったというのだ。シャフト硬度はXに近いSでロフトは9度。フェースアングルはオープン。女子プロでは使いこなすことが難しいハードスペックである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 2

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  3. 3

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 4

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  5. 5

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  1. 6

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  2. 7

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  3. 8

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  4. 9

    西内まりや巨額金銭トラブル 借金の中身と“返済ウルトラC”

  5. 10

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か