フェンシング見延和靖「だからこそまた一歩を踏み出せた」…“道”を悟った101歳からの金言

公開日: 更新日:

 僕自身、フェンシングというものをひとつの道として捉え、フェンシングの職人であると思っていました。その中でお茶の道や禅を極められた元家元の言葉はすごく力強く僕の中に響きました。

 競技を続ける覚悟がつき、東京五輪の後にプレースタイルを大きく変えました。練習メニューも変わって実戦的な練習がガクンと減りました。一方で、ケアやトレーニングに充てる時間や自分の内側を見つめる時間がかなり増えたと思います。

 日本人選手は小柄なので、いかにフットワークを生かして、中に潜り込みながらスピードで相手の先を取るか、というプレースタイルが得意とされてきたんですが、足や膝のケガに悩まされたり、年齢を重ねていくにつれ、その俊敏性が失われていく。これはマズイなと。そこで、スピードを落として手と足のバランスをリンクさせながら、かなりディフェンス寄りのスタイルに変化させました。

 突くのではなく、(剣を)置いている場所に相手が来るように仕向けるような感覚です。「間」をどれだけ相手に悟られずにタイミングを取れるか。そういう戦術になると、気配のオンオフが大事になってきます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」