清原ジュニアの場合は? プロ志望書の裏に3パターン「確約」「二股」「イチかバチか」
元プロ野球選手の清原和博さんを父に持つ慶大の清原正吾がプロ志望届を提出した。
野球をやるのは小学生以来だが、部員が約200人の慶大で4番を張っているのは立派。ただし、プロから指名されるかは微妙だ。恐らく社会人チームから内定を得ている“二股”ではないか。有望な選手はプロ側から事前に「指名する」と言われていることが多い。最近は育成契約があるため、「イチかバチか」で志望届を出すことも増えた。
横浜の部長時代、教え子をプロに売り込んだこともある。
ソフトバンクで現在首位打者の近藤健介は、プロから「捕手としては身長が低い(172センチ)」と指摘されたが、松坂大輔の時代から親交があった日本ハムの山田正雄GM(現スカウト顧問)に「バットコントロールのうまさ」を推薦し、2011年4位で指名された。3年時にレギュラーから外された日本ハムの万波中正も、山田スカウト顧問と練習を見学し、「イチローのような強肩」と太鼓判を押した(18年4位)。
元ロッテの成瀬善久は亜大進学が内定していたが、同じリーグの日大に進んだ教え子の畠山太が酷使されていた。大学野球だと壊れてしまうと判断。最終的にロッテのスカウトに頼み込んだ。03年ドラフト6巡目で指名され、07年には16勝1敗、防御率1.82でタイトルを取るエースに成長した。下位指名の場合、プロとアマの人のつながりで入団が実現するケースも少なくない。