メジャールーキーを待ち受ける「ベースボール」の洗礼…仕事場に家族の“介入”も当たり前
さっそく洗礼を浴びている。
今季、メジャー契約をしている日本人選手は15人。ダルビッシュ有(38)のようにメジャー14年目を迎えるベテランもいれば、海を渡ったばかりの「1年生」もいる。そんな〝ルーキー〟たちは決まって日本の野球と米国のベースボールの違いに驚かされてきた。
今季、ナショナルズに入団した元中日の小笠原慎之介(27)は、本拠地のあるワシントンで監督と会食。中日時代、指揮官と食事に行った経験は皆無だったため、感激したという。
日本と米国で様々な違いがあるが、投手が最も違いを感じるもののひとつが登板間隔だ。小笠原は中日時代からの習慣で、キャンプ初日に投げ込む気マンマンだった。MLB公式サイトなどによれば、80球投げようとしたところ、慌てて監督は半分に減らすよう指示。以前、小笠原が「日本では1試合で140球投げたことがある」と明かしたら、監督は「そんなことをしたら私はクビだ」と苦笑いしたという。
日本では2月1日がププロ野球の「正月」とされるが、メジャーのキャンプインは2月半ば。神社への参拝もなければ、ベテラン投手が初日から何十球も投げ込む姿もない。