坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

公開日: 更新日:

「微妙な判定」に要警戒

 ISUはトランスジェンダー選手による大会出場を条件付きで容認するなど、多様性を尊重する競技団体として知られる。折しも、今大会は同性愛者であることをカミングアウトした米国女子エースのアンバー・グレン(25)が出場する。グレンは昨年12月のGPファイナル(フランス・グルノーブル)で坂本ら史上最多の5人が出場した日本勢による表彰台独占を阻止し、初の頂点に立った。22-23年シーズンの国別対抗戦で米国の5度目の優勝に貢献するなど、実力は折り紙付きだけに、坂本の強力なライバルといえる。

 スポーツ界では多様性を排除し、トランスジェンダー選手による女子競技への参加を禁止する大統領令に署名した米国のドナルド・トランプ大統領の政策に反感を抱く競技団体が少なくない。IОC史上初の女性会長に選出されたカースティ・コベントリー氏(41)はトランプ大統領と会談し、トランスジェンダー選手の大会出場を認めるよう働きかけると明かしている。ISUもコベントリー新会長を支持しているといわれ、グレンが優勝すれば好都合なのだ。

 66年ぶりの快挙達成がかかる坂本は、グレンを後押しするための微妙なジャッジに泣かされるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差