「農的な生活がおもしろい」牧野篤氏

公開日: 更新日:

 市場経済をうまく利用しながらも地域、環境、人間関係など金銭では買えないものを大切にする。そんな生活に賛同する若者が各地から集まり、ついに豊田市では行政が住宅支援をするまでになった。

「若者が言う『楽しければいい』の本当の意味は、他人の役に立ち、持続することを指していたんです。彼らは身の丈に合った世界の中で周囲の人たちを確実に巻き込みながら、新しい生き方を提示し始めています。生き方はひとつではありません。今の暮らし方に戸惑っている人に、こうした生活もあることを知ってもらいたいですね」

(さくら舎 1400円)

▽1960年、愛知県生まれ。08年から東京大学大学院教育学研究科教授。専門の社会教育に加え、日本のまちづくりや過疎化問題にも取り組む。著書に「生きることとしての学び」「シニア世代の学びと社会」など。

【連載】著者インタビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる