ミドルエージの危機を乗り切る編
例えば、多くの中高年男性は感情を抑えることを美徳としている。感情的など女々しいことで、男性はクールであるべきだと。しかし、それゆえに感情対処ができなくなり、“キレる老人”になるのは嫌だ。とはいえ、急に感情を出せと言われても難しい。そこでお勧めなのが旅をすること。非日常に身を置くことで理性が解放され、感情を全開にしやすくなるはずだ。
(KADOKAWA 1600円+税)
■「ダンナの遺産を子どもに相続させないで」高橋成壽著
中高年の間でも盛んになってきた“終活”。自分が先に逝ったとき、妻がどう暮らしを立てていくのか考えておくのも夫の役割だ。国民年金や厚生年金があるから大丈夫というわけにはいかない。妻が夫の死後に受け取れる年金の総額は、夫が自営業ならば生前の半額、サラリーマンでも3~4割減となる。
そこでファイナンシャルプランナーの著者は、妻の老後のためには全財産を妻ひとりに相続させるべきと提案している。実は、持ち家や宅地は妻が相続すると相続税が格段に安くなったり、相続財産は1億6000万円まで非課税になるなどのお得な仕組みがあるのだ。